連合国 2016 4 16

 ニュースでは、次の国連事務総長選びが佳境を迎えているとあります。
日本では、「United Nations」を「国際連合」と訳していますが、
これは、明らかに「誤訳」です。
「United Nations」は、どう見ても、日本語では「連合国」となります。
 さて、「連合国」とは、何の連合国か。
これは、第二次世界大戦の戦勝国の連合国のことです。
 もちろん、戦後70年以上も経過して、
「戦勝国の連合」という意味は薄れてきたでしょう。
 しかし、今や、「独裁国家や強権国家の連合」になっています。
国連の加盟国を見ると、独裁国家や強権国家が非常に多いのです。
むしろ、「純粋に」民主主義を実践している加盟国は少数派かもしれません。
だからこそ、国連は、独裁国家や強権国家に甘いのです。
 よく「国連改革」が話題になりますが、
国連憲章を改正して、
「20年以内に民主主義国に移行できなければ、
国連から退場を命じることができる」とすべきでしょう。
 今の国連は、独裁国家や強権国家を温存するための組織になっています。
新しい国連は、民主主義を推進する組織にならなければならない。
 もし、こうした改革ができないならば、
アメリカと日本は、国連を脱退して、
民主主義を推進する「民主主義国連合」を作るべきです。
 もう一度書きますが、
今の国連は、独裁国家や強権国家を温存するための組織になっています。

ヤルタ体制の終焉 2014 5 18

書名 コミンテルンとルーズヴェルトの時限爆弾
著者 江崎 道朗  展転社

 まずは、この本から引用で始めましょう。
現代史の興味深い記述があります。
(以下、引用)
 2005年5月7日、ブッシュ大統領は、ラトビアで演説し、
1945年2月のヤルタ会談での米英ソ三カ国合意について、
「安定のため小国の自由を犠牲にした試みは、
反対に欧州を分断し不安定化をもたらす結果を招いた」と言明し、
「史上最大の過ちの一つ」だと強く非難したのである。
(引用、以上)
 なぜ、ブッシュ大統領は、ヤルタ体制を非難したのか。
それは、ヤルタ体制の「果実」を見ればわかるのです。
 この本によると、
第二次世界大戦後、東欧諸国がソ連の支配下で苦しんだのも、
朝鮮半島が分断されたのも、
中国での国共内戦の激化と共産党政府の樹立も、
日本降伏後のソ連による満洲占領も、
ソ連による北方領土の占領も、
すべて、ヤルタ協定に原因をたどることができるからです。
 つまり、ヤルタ体制は、
ソ連を巨大化し、共産主義中国を作り出し、
東欧諸国を共産主義の支配下に置くことになったのです。
 ブッシュ大統領は、反共ですから、
ヤルタ体制を批判するのは、当然でしょう。
 さらに、ブッシュ大統領は、熱心なキリスト教徒ですから、
無神論である共産主義を批判するのも、当然でしょう。
 つまり、反共でキリスト教徒ならば、
ヤルタ体制を非難するのは、自然な感情です。





























































































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